『SPA!』今週号の倉山記事は、前号に続いて一人政治ヒョーロン。
自分の思い込みだけを綴ったつぶやき集大成。
よくよく読むと、思い込みとミスリード(いつもだけど)で
手の施しようがありません。
害をまき散らしているとしか言いようがない。
まずは、自民党の「この内外の情勢が厳しいときに」
という”決まり文句”について批判。
曰く、
「(北朝鮮の)半島有事はあり得ない」
「(中国の)台湾侵攻は超マイナーシナリオ」
「半島や海峡で紛争が発生しても物理的には対岸の火事」
ゆえに、少なくとも「内外の情勢」の「外」の部分は
厳しくないと指摘している。
はぁ????
マジメに考えてモノ言ってるのか?
将来の見通しについて「あり得ない」などと
断言できることは一つもない。
「マイナーシナリオ」だからといって
軽視していい理由などない。
我が国の周辺で紛争が起きたら
対岸の火事で済むはずもない。
いくら自民党を批判したいからといって、
こんな危険な言説、載せていいのか??
返す刀で今度は立憲民主党を批判。
「いくら自民党に批判的でも『日銀の経済成長率の目標を
2%から0%超に下げます』などとデフレターゲットを
掲げられたら、立憲民主党の野田代表に首相になって
もらいたいなどとは思えない」
こちらは激しく悪意ある曲解。
そもそも「下げる」という表現に要注意。
目標2%を「0%超」に見直す、修正する、変更する
というのが意味あいとして正しい(細かいことだけど、ここ大事)。
だいたい目標を2%としたのも妥当だったのかどうか。
立民は「『新しい金融政策』の実現に向けて」で、
アベノミクスの「異次元の金融緩和」の弊害を分析し、
段階的に金融政策を正常化していく道筋を示している。
要するに「賃金が上がれば物価が上がる」の逆、すなわち
「物価が上がれば賃金が上がる」にはならないことを
アベノミクスのこの10年は証明したのだから、
そこに柔軟な姿勢でテコ入れしようと言っているのだ。
それを「0%超」という言葉が一人歩き、説明不足の感は否めないが、
だからといって「0%超に下げるなどけしからん!」という
話にはならない。
誰も「0%を目指す」など言っていないのだから
「デフレターゲット」などと曲解に基づく命名で
読み手をミスリードするんじゃないよ。
この理解力のなさ(あるいは思い込みの激しさ)は業界随一、
言論人としては致命的ですらある。
こんなデタラメ、載せていいのか?
そのうえ、
まだ「1.5大政党」だとか、
自民と連立を組んだ政党は公明党以外
次の選挙までに消滅しているとか、
既視感のある文章を連ねている。
よほど言いたいのだろうと拝察するが、
2号続けて読まなければならないほど重要とも思えない。
最後にもうひと言だけ。
普通さ、こんな政治のぐだぐだを書くなら、
まずもってそんな代議士を選んだ自分たち国民に
刃を向けるべきではないのか?
まるで国民(=自分)は無謬の存在であるかのように
高みの見物であーだこーだとご高説を垂れ流す。
誠にみっともない。
政治のぐだぐだを書いたあと、最後にはこう述べている。
これがどうなるか、見ものだ。
大国に戻る気分で構えていよう。
意味がわからんッ 。
あなた、どこぞのエラいさんにでもなったつもり!?
失笑しかないんですけど。
「言論ストロングスタイル」は、
「放言無責任スタイル」にしたほうがよろしい。
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